(1)県庁楠並木通り散策 2020.05.21配信(最終更新日2020.05.27)
2020年5月、宮崎市の県庁楠並木通りを5回散策し、楠に着生(ちゃくせい)してあるデンドロビウム(Dendrobiumの発音によってはデンドロビュームとも表記されています)を撮影しました。写真7枚をアップして位置を書きましたので、散策されてはいかがでしょうか。
ちなみに、順路はA→Hとして紹介しています。AからEまでは東進し、その後はスクランブル交差点を南に渡ってF→Hと西進するルートです。
位置情報
<ルート1>県庁楠並木通りの東西に伸びる2つの歩道のうち北側の歩道を橘通りから東進する場合、9本目の楠が写真AとBです。
<ルート2>県庁4号館付近から信号のない横断歩道を北に向かって渡り終えてから東進する場合、1本目の楠が写真AとBです。
写真AとBから写真Eまでは、それぞれ隣接した4本です。続いてスクランブル交差点まで行って南下し、楠並木通りの南側の歩道を西進して1本目の楠が写真F、2本目の楠が写真GとHです。
(追記2020.05.26)
デンドロビウムを「誰が」「いつ」、着生させたのか、それが分かりましたので、引用して紹介します。
・宮崎日日新聞によれば、国土交通省などの許可を得て2007年に宮崎山形屋、カリーノ宮崎の楠に着生させたのは、宮崎市佐土原町の花卉(かき)生産業者の西岡さん。
・西岡さんのブログによれば、県庁楠並木通りの楠に着生させたのは2008年。
・分からないことが幾つかあり、西岡さん(奥様)に電話して教えて頂いたことを写真C、写真F、および最後に追記しました。
A.見上げるアーチ
位置情報
東進する時に、この楠の真下を少し通り過ぎてから、振り返って仰ぎ見た位置です。
B.謳歌する春
位置情報
・これは、写真Aの一番左の蘭と同一の個体です。見る位置によって印象が随分違います。
C.可憐な末っ子
位置情報、撮影情報
・写真A、Bの楠の東隣です。
・メイン被写体とする花の背景が幹となるよう、左右に動いて構図を決めました。メイン被写体とする花の背景が空では明暗差が有り過ぎて、或る程度の露出補正を行なっても良い写真にならないからです。
(追記2020.05.26)
・この個体が他と比べて小さいのは何故なのかが気になりました。最初の着生は2008年とのことですので、この個体は当初着生させたものではないということでしょうか。その点を西岡さんに電話でお尋ねすると、「その後に着生させてはいない。交配させているので、品種によっては寒さに弱く生育が悪いものがある」とのことでした。
・「可憐な末っ子」の「可憐さ」は、寒さに弱くて成熟できていない点にあったんですね。
D.やたら腕の長い道化師
位置情報、撮影情報
・手を拡げたままで疲れたのでしょうか。首を右に傾けています。撮っている最中は気付かず、パソコンで写真を選別していて形状に気付きました。写真では、そういうことが良くあります。
・会員の方に2L用紙(178X127mm)に印刷して差し上げたのは路上も写っている5月20日(水)撮影の分ですが、人物を消すためにトリミングしたこともあって、右腕の長さが物足りませんでした。そこで、撮影が5回目となる5月24日(日)、この道化師だけを撮りました。しかし、狙い通りの構図で撮れたものの、首を右に傾けている道化師の両目の視線が蘭の方に向けられているように見える写真は、5月19日に撮影したものだけでした。その中で腕が長いのは、この1枚だけでした。ぜひ画像にタップし、スマホを横向きに置いて、大きい画像でご覧ください。ピンチアウトでの画像拡大は両目などを部分的に確認するには便利ですが、時には全体の構図が変わらない大きい画像で見てはいかがでしょうか。
・道化師の右肩付近の蘭は、1つ手前の「C.可憐な末っ子」の楠に着生させてあるものです。この写真には写っていませんが、道化師の後ろにあるバス停を目印にすれば分かり易いでしょう。
E.やたら眼光の鋭い子犬
位置情報、撮影情報
・写真Dの東隣です。この形状もパソコンで写真を選別している最中に初めて気付きました。5月19日には、風雨の影響で形状が崩れていましたので、分かりにくいかもしれません。
・撮影に適している時間帯は一般的に人通りの少ない早朝ですが、この被写体は晴れの早朝には太陽が逆光となり、逆光耐性のあるレンズでないと撮るのが難しいです。しかし、2回目の曇り日に露出補正して運よく撮ることができました。
北側の歩道の東進中の散策は以上です。ここからはスクランブル交差点を南進し、県庁前楠並木通りの南側の歩道を西進します。
Fはスクランブル交差点から西進して1本目の楠、GとHは2本目の楠です。
(追記2020.05.26)
F.仲良しだね
・このデンドロビウムは、薄い黄色の花に交じって1本だけ別の色の花が咲いています。このような例は、私の数え方に間違いがなければ県庁楠並木通りには3株あります。そこで、西岡さんに「着生させる時に別の品種の株が混じったのでしょうか」とお尋ねすると、「様々な品種を交配しているので、持っている幾つかの親の中の色が出て、それが他と色が違うことはあります」とのことでした。
・私の自宅の紫陽花の一つに渦(うず)紫陽花、通称「おたふく紫陽花」というのがあり、渦紫陽花の株に渦紫陽花とは異なる花も咲きますので、それと同じことでしょう。尤も、この写真のデンドロビウムは2株なのか1株なのかは判然としません。
G.豪華絢爛(ごうかけんらん)三姉妹
位置情報、撮影情報
・写真の右下に県庁の屋上ではためいている県旗、その左に国旗が見えますので、この位置は容易に分かるでしょう。ただし、この構図で撮影するには、楠を囲んでいるブロックに上る必要があります。
・撮影に最も苦労したのは、この三姉妹です。木陰であるため、ストロボが必要です。通行する車の運転の邪魔にならないよう、車が途絶えた瞬間。花は風で揺れていたので、風が弱まっている瞬間。しかし、遠くの県旗は風で揺れている。そういう瞬間が訪れるのを待って何回も撮りました。
H.見守る
位置情報、撮影情報
・Gと同じ楠の下で南側を向くと、別の枝に別の蘭が咲いています。この構図で撮影するには、楠を囲んでいるブロックの上をGの位置から車道側(北側)に少し移動してから向きを南側に変える必要があります。
・ネット上の散策だけでなく、「3密」を避けながら自然を楽しんではいかがでしょうか。
高千穂通りと県庁楠並木通りのデンドロビウムの生育の差は、こちら 掲載日2020.05.27
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