(B04a)正体を見せる瞬間(前編)
2020.07.22配信
2018年12月のことです。妹夫婦が24日にジャガイモやサツマイモを持って来てくれたので、その翌日、サツマイモを洗って天日干しをしました。
さらに2日後の27日、また干そうと庭に出た瞬間、紫陽花の葉に5頭(注)の蝶がいることに気付きました。
(注)私が蝶を知るきっかけを与えたくださった日南市鵜戸の鬼束さん、長友さんは、蝶を数えるのに「匹(ひき)」ではなく「頭(とう)」と言われます。牛馬と同じですね。その説明は、ここでは省きますが、この地区に限ったことでないようです。
ところが、翌28日の午前中には、蝶の上の雨よけになる葉っぱが取れていて、さらに1時間後ぐらいに見ると、蝶を載せていた葉っぱも落ちていました。
蝶はどこへ行ったのか。落ちていた葉っぱを数枚裏返すと、5頭とも葉っぱの下にいました。うち1頭(下の写真)は、葉っぱを裏返して持ち上げても、葉っぱに掴まったままでした。
蝶の名前は、手持ちの昆虫図鑑に掲載されているムラサキシジミ(尾状突起なし)なのか、それともムラサキツバメ(尾状突起あり)なのかが分かりませんでした。
ネット検索すると、ムラサキツバメの尾状突起の形状が上の写真の〇で囲んだ部分と同じことから、この蝶はムラサキツバメに違いないと思いました。成虫のまま越冬するとのことです。
この個体は、私が何回も撮っている内に風で葉っぱが飛んでしまい、ついに地面に落ちてしまいました。それが次の写真です。
この個体が触角を立てているのは、私が葉っぱを裏返したり、何回も写真を撮ったりしたので、警戒しているのでしょう。
人間から見れば、蝶も石も小さい存在です。しかし、蝶から見れば、小石でも大岩のように見えるんだなと思いました。小さい蝶は、風に吹き飛ばされないよう、充分に大きい岩に掴まっていて、風除けにもしているように見えました。
一方、残りの4頭のうち寄り添っていた3頭は、写真を撮ってもいいよと、いつまでも同じ格好でポーズを取っていました(尤も、前方の2頭の眼にピントを合わせているため、2頭の間の後方にいる1頭はボケています)。
さて、こんな場所に落ちたのでは、いくら成虫のまま越冬できる種類の蝶でも、越冬は難しそうです。
せめて少しでも生き永らえるよう、その日のうちに、風上に大きい落ち葉を石で固定して置きました。それが次の写真です。蝶は、左下に2頭が見えていて、他は葉っぱの下です。
なお、完全に覆ってしまうのでは日光浴ができないので、幾分開けています。
翌29日、それでも心配になりました。雨が降って地面に水が溜まることが心配です。その対策は、前編と同日配信の後編へ
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