写真短歌記念日(2009年3月23日)の10年後の2019年。3月末に百円のナスタチュームを買い、三角窓に置きました。4月22日、茎が伸びて窓ガラスに当たっていることに気付き、鉢を窓から2㎝離しました。
その瞬間、このような小さな幸せ、或いは避けて通れない哀しみや苦痛などの負の感情を、撮影可能なケースに限ってでも、写真短歌としての日常詠に取り組んでみようと思いました。
それまでの10年間は、専ら動植物を被写体として撮影し自然詠としての短歌を詠んでいて、その仕上げが『写真短歌の魅力と作法』(初版、2019年4月発刊、アマゾン)でした。そこで、百円でも感じる「幸せの瞬間」を機に、「写真短歌としての日常詠」を考察し、『写真短歌の魅力と作法』(第2版)として2019年11月に改定しました。
なお、「あじさい通信」では、たとえ第2版と同じ写真短歌作品を用いる場合でも、運営方針に沿うよう、構成や説明文を変えています。更に、新しい視点での論評ができるよう、情報収集に努めています。