私にとっての大テーマは、「生き物の生き物らしい姿を写真短歌として描写すること」。被写体は主に花、昆虫、野鳥などの動植物。
コンデジで写真短歌を始めた当初は、庭に咲く花やセミなど、自宅で観察できる動植物を被写体としていました。やがて、ヒマワリやコスモスなど自宅外の被写体を撮るにつれ、カメラを一眼レフに換え、接写用のレンズや野鳥撮影用の超望遠ズームレンズ等を揃えました。
しかし、2017年に写真短歌総集編を作る過程で選んだ写真短歌は、以外にもコンデジで撮ったものが5割を占めました。ここで私は、およそ30年前に発刊された小池光歌集『日々の思い出』のあとがきの次の一節を想起せずにはおられません。