総集編完成と其の後

当初掲載日:2017.07.30、最終更新日:2017.11.25

写真短歌総集編(製本版)の完成

 私は、カメラのキタムラのフォトブックを利用して写真短歌集を作成してきました。そして、フォトブック発注の都度、「Nikon ONLINE GALLERY」に写真短歌集を掲載してきました。ところが、そのサイトが2016年1月に閉鎖されたことから、その後は主にPHOTOHITOに掲載してきました。そして2017年1月、それまでの8年間に作成した約20冊の写真短歌集の総集編を作ることを思い立ちました。

 選択したのは、写真と文字の配置やサイズ調整が自由にできるアスカネットのMyBOOK。そして、70ページの写真短歌集が完成したのが2017年6月。タイトルは『写真短歌は面白い』。

 この『写真短歌は面白い』の完成を目指して取り組む過程で、次の2つの思いを抱くようになりました。

 ・作品の完成後は、短歌力の向上のために短歌結社「心の花」に入会して指導を受けよう。

 ・作品を宮崎市在住の歌人お二人(伊藤一彦先生、俵万智さん)に進呈しよう。

  お二人は短歌結社「心の花」に所属しておられるので、入会すれば会える、進呈できると思いながら、完成を目指して取り組んでいました。すると、信心深くない私にも神のご加護があったのか、5月9日の宮崎日日新聞に、宮日会館で「サラダ記念日30年記念トークイベント」が6月25日に開催されるという記事が掲載されました。そして、製本された作品を6月中旬に受け取り、トークイベント当日に進呈することができました。ただし、直接手渡しでなく、司会者に託してでした。

既存の写真公開サービスでは面白さを伝えられない!

 製本された作品を手に取ってみると、個々の写真短歌集を20冊集めても、それだけでは到底味わえない面白さが総集編にはあると思いました。個々の写真短歌集は、PHOTOHITOなど無料の写真公開サービスを利用して公開して来ましたし、これからも利用しますが、総集編のような、個々の写真短歌の組み合わせと配置を考えて長文もある作品として提示することは、無料の写真公開サービスでは出来ません。

 一方、アスカネットのギャラリーに掲載されたMyBOOKの私の作品は、小さい文字を読み取るにはブラウザの表示拡大率を上げるしかなく、それでは文字が滲んでしまって読み取ることが出来ませんでした。製本のために文字も画像として処理されたものが掲載されているのでしょう。長文が特徴の一つである私の作品は、製本された作品以外では面白さを伝えることができませんでした。

 製本されたMyBOOKには大変満足しているだけに、その点が残念でなりませんでした。さらに、「写真短歌」などのタグを設定することができず、ネット検索でヒットしません。MyBOOKは写真集の受注製本をビジネスとしていて、作品公開は商品PRのための無料サービスなのでしょうから、私の要望・提案は諦めるしかありませんでした。

Webサイト開設

 そこで、Webサイトを開設しようと決心しました。2017年7月のことです。テンプレートを利用すればWebサイトを開設できる(つまりプログラミング不要な)サービスの中から、ドイツ生まれのクラウド型ホームページ作成ツールであるJimdo(ジンドゥー)を選択しました。評価の理由は以下の2点です。なお、無料版のJimdoFreeもありますが、私は独自ドメインを利用できるJimdoPro(年額11,340円)にしました。

  • Jimdoは完全日本語化されているだけでなく、分からないことがあれば自分のページの問い合わせフォームから公式サポートセンターへの問い合わせができて日本人スタッフから迅速に回答してもらえる、ユーザーポータルなどのサポート体制が充実している、書籍も出版されている、日本だけでも130万ものサイトが構築されている、などの点で安心できる(独自ドメインを取得して取り掛かった当初は不明なことが幾つかあり問い合わせをしたところ、迅速に回答して頂きました)
  • 日本でのサーバの運営はKDDIのグループ会社(情報セキュリティマネージメントシステムの国際規格であるISO/IEC 27001の認証を取得している)が行なっているので、一定のセキュリティは確保されている考えてよい。

動詞を詠題とする連作

 当Webサイトのメインコンテンツは「写真短歌(詠題順)」の各ページの写真短歌です。写真短歌総集編(製本版)を作る過程で私が拘ったのは、”写真短歌は面白い”。それを伝えるにはどうすればいいか、それを考えた結果が「動詞を組写真の標題とする(動詞を短歌の題とする連作の体裁をとる)」ということでした。当Webサイトでも、その一点に拘り続けます。ご笑覧くだされば幸いです。